お店の誕生祭は、大きく盛り上がりを見せて終わった。商品も多く売れ、売り上げも予想以上だった。

「真由ちゃんも亜紀ちゃんもお疲れ様! 今日は最高の誕生祭になったよ! って事で、これから飲み会で祝杯をあげよう!」

長澤さんが、私と真由の肩を叩いて嬉しそうに声をあげる。

「わ~い、飲っみ会~! お店のお祝いだから、正幸さんの奢りですかぁ?」

「もちろん」

「やったぁ! 亜紀、いーっぱい飲もうね!」

「真由ってば。程々にしときなよ? 酔い潰れたら誰が介抱するのよ」

「そ・れ・は・正幸さんが優し~く介抱してくれるから、安心だよ?」

「亜紀ちゃんも介抱してあげるから、飲みたいだけ飲んで良いよ」

「いえ、ご迷惑はお掛けできません」

「つれないなぁ、亜紀ちゃんは。真由のように素直になれば気持ち良くなれるのに」

「私は結構です」

まるでセクハラ発言のようで、嫌悪感がする。適当に飲んで、途中で帰ろうと心に決めた。

次回更新は9月7日(日)、19時の予定です。

 

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