ただ、手術後に痛みと出血を気にしながらお酒を飲み、そのうちに痛みやあれやこれやを忘れて私たちはただただ楽しんだ。

曖昧な記憶のまま眠って目覚めると、布団が血だらけでおかしくなって一人で笑った。

その後癖になったのだろうか。次に私は二重瞼の手術をした。それは一重の人が二重に憧れてするそれとはだいぶ違った。今になって思えば、私はただ顔面で遊びたかっただけなのかもしれない。

「くっきり二重が嫌なんです。幅の広いこの二重の顔が嫌なんです」

そう医師に告げ、私は二重の幅を若干小さくしてもらうために、痛い思いをし、血を流し、数日間腫れた目とともに生きた。

それはまるで、一重瞼から二重瞼に整形するそこら中に溢れる女子たちへの小さな復讐のようでもあり、心躍った。

手術前と手術後の写真を重ねて編集し、その違いを友人に見せて回り、もちろん先輩にも送り付けた。

先輩は笑って「どこ!? どこが変わった!?」と言った。それだけで私は生きていられると思った。

そしてまた日常に飽きてきた頃、次に臨んだのが豊胸手術なのである。費用はモニター価格で百万円弱だった。

顔出しNGにしたとはいえ、パンフレットやホームページ用に何枚も何枚も写真を撮られ、時に痛みを我慢して、それでも支払わなければならなかった金額が百万円弱だった。