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第一章 怒 涛

落語ブログ「あれこれ気ままな噺」

今回は、落語家さんの容姿についてのお話です。

やっぱり見た目にインパクトがある人が落語家さんとしては得ですよね。すごく怖い顔、すごくにこやかな恵比須顔、すごくぽっちゃりした顔……などなど。

四角い顔を売りにされていた師匠もいらっしゃいましたけど、いずれも高座に上がった瞬間に観客の心をつかむことができますし、怖い顔の人が可愛らしい女性を演じるギャップが生まれたりして、見た目の印象というのも落語家さんにとっては大事な要素だと思います。

その点、私の「推し」の花楽亭喜之介さんは容姿にインパクトはないんですよね。ハッキリ言ってイケメンではありませんし……(すいません)、ごく普通のお顔。特徴といえば、下がり気味の眉でしょうか。

目の大きさは普通ですが、下がっている眉によって、何かいつも困ってらっしゃるような表情に見えます。

困惑顔ですね。でも、そこが良いんじゃないでしょうか? 「いやあ、まいったなあ」という顔は喜之介さんの人柄も表していますし、よく見ると可愛い感じもします。

今どきの若い女の子はこういう顔の男子を好むコも多いんじゃないでしょうか? まあ、正直、どうか分からないですけどね。

でも、私は喜之介さんの人間性と共にその「お困りさんフェイス」も好んでいます。

結局、今回も喜之介さんのお話になってしまいましたが、それだけ、私が喜之介さんを応援しているということですのでお許しください。