クルクル変わる韓国の政治と日本の「いま、ここの精神」は同じように戦略性のない生き方に見えます。同じように見える側面がありますが、日本と韓国は、地政学条件が違う事から、韓国人と日本人の発想は別物になっています。
韓国のくるくる変わる政治姿勢は、昔から中国に翻弄され、揺れ続けた過去の遺産、延長みたいな処があります。一方日本の「いま、ここの精神」は、米作りに励み、皆と協力、共同する枠文化と海洋国・日本の地政学条件が合体した結果生じたものです。
だが、過去に囚われ、翻弄され続けた韓国人の生き方が最近になってプラスに転じている面があります。私たちは最近のテレビや映画で韓国のタレントが「格好良く」振る舞っている韓国ドラマを見る事があります。
韓国人のテレビでの格好良い振る舞いは、最近の音楽や動画のコンテンツ産業とも一体となって多くの人々を魅了していますが、これからの韓国パワーの源になる可能性があります。
否韓国人の格好良い振る舞いは芸能だけではありません。韓国は世界統一家族連合(旧統一教会)でも格好良く振る舞い、日本の政界、特に婦女子にも影響を与えていました。
だが、宗教は人が生きる上で心の拠り処になるもので、普遍性が要求されます。その宗教に金銭を絡める旧統一教会の布教スタンスは、宗教の本質、理念から逸脱したものになっています。
残念な事ながら格好良さと本物は違い、別物です。経済で余裕がない北朝鮮が核実験やミサイル発射を行う軍事大国振りの演出、丸々と太った指導者と貧困に喘(あえ)ぐ瘦せた人民。このアンバランスは辺境国故の「歪な光景」の延長線だと、言えなくもありません。
いつも大国振りを振りかざす中国の隣国で生き延びた北朝鮮と韓国。大変な生活を長期間強いられた事はよく理解出来ます。
日本はその朝鮮と海を隔てて存在しています。私たちは、好き、嫌いを別にして北朝鮮、そして韓国と友好国として付き合う必要がありますが、その一方で彼らの特徴と特性をよく見据えて付き合う必要もあります。