舷側に近よる海豹ヒト族の
女・男のちがひを観ては愉しむ
夏さえも納沙布は冷ゆストーブを
点けしゅんしゅんと湯のたぎりをり
日の昇るきらめく海に歯舞の
島々は浮かぶやうに散らばる
“忘れえぬ旅をまたひとつ三十一文字に封印す”
――日本の面白さに旅装を解く暇もない
最果ての無人駅から、南の島の潮の香りまで、まだ見ぬ土地に想いは募る。
尽きせぬ思いが豊かな旅情を誘う、味わい深き歌の数々を連載にてお届けします。
舷側に近よる海豹ヒト族の
女・男のちがひを観ては愉しむ
夏さえも納沙布は冷ゆストーブを
点けしゅんしゅんと湯のたぎりをり
日の昇るきらめく海に歯舞の
島々は浮かぶやうに散らばる