……そうか、女性、特に妙齢の女性には、あらためて声を出せという必要はないのだった。女が3人寄れば、姦(かしま)しいことになっていたのだから。

いずれにしても、言葉を声に出して自分の考えや思いを他の人に伝達することは、社会生活の基本である。

もうひとつの言葉の基本は、文字で表現することである。考えを伝えるために、文字が必要な場面が様々と思い浮かぶ。まず手紙である。考えというよりも個人的な思いを伝える手段である。

もう死語になりつつあるが、ご同輩にはʻラブレター(恋文)ʼで切ない想いをやり取りされた方も少なからずおいでと思う。当時は、ʻ文通ʼなるものも結構流行していた。

これらに綴られた言葉には、表現の良し悪しや適不適は別にして、最大限の想いが込められていて、文字がはちきれそうになっていたはずである。

また、ラブレターのような特別なもののほか、年賀状などの季節の挨拶やお礼の私信も思いを運ぶ文字に満ちている。

他に文字が必要なものには、仕事の結果を伝える報告書、役所での諸手続き、契約書の類、電報、書き置きのメモなど枚挙に暇がない。

 

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