するとこんな返事が返ってきたのです。
「荷物の受け取りはありがとうございます。しかしながら、貸し部屋の契約以外の質問には応じる必要はないかと思います。教室宛の荷物については、私本人のみの引き渡しと伝えており、宅配業者のミスだと考えられます。今後は受け取り拒否で構いません」
思いがけない返事に、びっくりしました。「しかしながら」とか「契約以外の質問に答える必要がない」ですって。
雪のために来室が遅れているのを気遣って「今日はお休みですか」と尋(たず)ねただけです。
そのうえ「荷物は宅配業者のミスだから、今後は受け取り拒否してくれ」だなんて、私の常識では納得のいかない返答でした。さすがの私も冷静さを失いました。
「そうですか。そういうことでしたら、前もって言ってくだされば受け取り拒否をしたのですが、知らずに余計なお世話をして、大変失礼しました。以後気をつけます」
と、まるで喧嘩腰のような返信メールを送ってしまい、我ながら大人げないと思いました。〝小さな親切、大きなお世話〟という言葉を、昔どこかで聞いたことがありましたが、今や死語になっているようです。
娘のような若い人から、あのような物言いは初めての経験でしたので、驚きました。彼女の急変したきつい言葉遣いに、怖さを感じました。その日は、彼女は教室をお休みして、生徒も来ませんでした。
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