【前回の記事を読む】猛スピードで走り去る車、左足に火がついたような痛み。じっと耐えながら、草むらで左足をペロペロと舐め回していた。(村木)「二階にもトイレと簡易の流し台があって、各部屋にはカギも取り付けてありますので、防犯面は心配ないと思います。お隣さんは、日中はお留守の家と空き家なので、窓を閉めれば防音のほうも問題ないと思います」「お誂え向きとはこのことですね。ぜひ貸室にしたほうがいいですよ」…
[連載]にゃん太郎の冒険物語
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小説『にゃん太郎の冒険物語』【第6回】作間 瓔子
その場で『賃貸借契約書』を交わした。不安は感じたが、住田不動産からの紹介だし、小遣いになればいいか、と…。本当に軽率だった。
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小説『にゃん太郎の冒険物語』【第5回】作間 瓔子
猛スピードで走り去る車、左足に火がついたような痛み。じっと耐えながら、草むらで左足をペロペロと舐め回していた。
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小説『にゃん太郎の冒険物語』【第4回】作間 瓔子
「臭い、臭い」と、僕のおしっこを後始末するママ。だんだん家に居づらくなり、ストレスが増えた。やっぱり外の世界が恋しい
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小説『にゃん太郎の冒険物語』【第3回】作間 瓔子
ある日、赤い首輪をかけてくれた。アニメ映画に出てくる黒猫みたいだと、会う人みんなが僕をはやし立てた。
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小説『にゃん太郎の冒険物語』【第2回】作間 瓔子
去勢というらしい。人間と暮らすためには、こんな犠牲を払う必要があることを思い知った。
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小説『にゃん太郎の冒険物語』【新連載】作間 瓔子
僕をかわいがってくれたのは初めだけ。そのうち気のない挨拶をして、他の用事に移ってしまうようになった。