はじめに

『友学生の友』という本、聞いたことありますか!?

私は、いつも楽しみに読んでいた記憶があります。その中にあったこの言葉が、私に大きな影響を与えました。

“あたしはあたし”

私の人生で毎日心の中にある気がします。いろいろと人はあれやこれや言いますよね。たとえ、自分のことを批判されても“どうぞご自由に―― ”という感じです。

ですから、今の私も、あくまでも“あたしはあたし”です。

ちょっと、しっかりしてそうに見えるかもしれませんが、実際には、心がすごく細くて、時々折れてしまいそうになるんです。

だから、自分のことで精一杯で、他の人がわずらわしいのかもしれません。こんな私でも、家族を持ち、3人になったときだけは、何の不安もなかった気がします。きっと家族のために一生懸命だったんでしょう。

人は、形式よりも心が一番大切だとずっと信じています。すべては心から始まります。勉強ひとつにしても心からだと思います。

“心と心”でお互い理解し合える人がいたら、最高の幸せです。私は何度も引っ越ししては心の方向を変え、生きたことか―― 。

『ひとりで生きてゆけるかな』

この時代、誰もが考えていることかもしれません。

家族が何人も一緒に住んでいたら、あまり、考えないことかもしれません。ひとりで生活してみて初めて思うことでもあります。

しょせん人はひとりで生まれてひとりで死んでいくんですよね。