【前回の記事を読む】VRChatで遊ぶ・話す以外に「ありそうでなかったもの」を詰め込んだ「個性を出したいユーザーのためのアバターセット」を企画
4 アバター「チセ─chise─」爆誕
「チセ─chise─」VRChat想定アバター
基本戦略の設定
基本方針
ところで、「現環境ではアバターを制作しても売上になりにくい」と前述しましたが、だからといって売る・広げる方法を全く考えなくても良いという話ではありません。
いろいろ考えた結果、ある仮説を立てました。
それは「アバターの生涯での総売上はある程度決まっていると仮定し、それを元に施策を考える」というものです。
どういうことか。
まず、アバターの耐用年数(流行りや技術的)に対して、何もしない(特に施策なしでショップで販売する)場合の総売上を300万と仮定します。

生涯売上仮定戦略
この300万という数値が固定されて決まっていた場合、達成スピードが「早いか遅いか」で「第三者(ユーザー等)に与える印象が変わる」という考え方です。
例えば「A:1ヵ月で300万に到達した場合」と「B:5年で300万に到達した場合」。何も事情を知らない人からするとどちらがすごいと感じるでしょうか?
「Aの方がすごい」と思うのではないでしょうか。
実際にはAはその後ほとんど売れず、Bは細々と売れ続けていて、トータルの売上額が変わらないとしても、Aは「よくわからないけどすごそう」というイメージや印象(ユーザーの記憶に残る)を得ることができてます。