【前回の記事を読む】〝制作費150万VRChat想定アバター〟「チセ─chise─」誕生!「アバターを作らない?」から始まった「面白いこと」企画
4 アバター「チセ─chise─」爆誕
「チセ─chise─」VRChat想定アバター
余談:〝遊び〟で〝経営〟
余談ですが、このアバター制作については〝経営者ごっこ〟としての、個人的な遊び要素もありました。
「VRC合法チート研究会をもっと伸ばす・盛り上げるためには多角化戦略(部門間で相乗効果があるならなおよし)をする必要がある!」みたいな感じで。
PCゲームとしての〝戦略〟は楽しかったですが、それに飽き足らず「リアル(現実)でもやれる環境あるやん!」と気づいてしまったわけです。
「経営・マーケティング・ディレクション・チーム制作は練習できない、実績を作れない、遊びでやれない」
本当に? メタバースでならできるかもしれません。
【具体的な施策】
誰のための何?
「可能性無限大! 個性を出したいユーザーのためのアバターセット」いきなりなんやねんという感じですね。
前項で「仲間からアイディアを集めまくった」という話をしたかと思います。それらを一つのアバター、一つのプロダクトに集めた時、どのようなまとめ方が美しいかを考えた結果、これに行き着きました。
出てきたアイディアに関しては後述するとして。ひとまずどういうことかというと。
【当時のメタバース市場と市場設定】の項目でも話した通り、BOOTHにはすでに多くのVRChat関連の商品、特にアバターと衣装が多く並んでいます。それは「それだけユーザーの需要があるから」とも受け取れます。
ではその需要は「ユーザーのどのような欲求に由来するのか?」を考えた時、「いろいろなカスタマイズをして自身の個性を出したい」にあるのではないかという仮説を立てました。
そもそも、ただVRChatで遊ぶだけ・話すだけであれば、プラットフォーム側で用意してあるアバターモデルで良いはずですし、同じ理由で衣装モデルも買う必要はないはずなのです。
つまり、ユーザーはVRChatに遊ぶ・話す以外にも目的を見出していて、備え付けのものより、より好みに近いアバターで、又は他のユーザーと被りにくい姿でいたい、と考えており、それが需要として市場に反映されているのではないか。個性を出したい、自分らしさを表現したいと考えているのではないか(もちろん、シンプルにそのアバター・衣装が好きなだけという方も多くいると思います)。
では、VRC合法チート研究会として出すアバターはそんな「個性を出したいユーザー」がアバターのカスタマイズをしやすいパッケージ・環境を提供しよう! ユーザー側の想像力・創作意欲が主役のアバターにしよう!となりました。
綺麗にまとまったかな? まとまっていてくれ。