なので、多少見た目がダサくとも文字とキャッチフレーズに重点を置くことにし、フォントには視認性の高いゴシック体を採用しました。これらはYouTubeのサムネイルや、本屋さんに並んでいる本の帯文などを参考にしました(c-1)。

次に、目立たせたいワードをどこに配置するか、「届いてほしい人の目に留めてもらう」ために、特に重要なワードを目立つように配置するのが大事だと考えました。これは漫画の表紙を眺めていて、多くの場合タイトルは上部、縦書きの場合右上、いずれにしても上部分に配置されていたため、この配置を採用しました(c-2)。

そして写真。この項目の一番最初に「ビジュアルより文字を優先」と述べましたが、それでも写真でユーザーに「この作品が何であるか」を伝えることができないかと考えました。

考える中で目に留まったのはアプリケーションストアの画像と、街中で見かけたピクトグラム注2でした。

つまり見たユーザーが「購入・使用した先に何があるのか」を直感的に想像・イメージできるかに重点を置いて、写真の撮影・選定を行うようにしました。特にVRChat初心者が理解できるよう、最終的な完成形(使用例)を提示するように写真を撮影し、配置しました(c-3)。

53ページのサムネイルを見てください。パッと見ダサいですよね? 自分でもそう思います(笑)。

しかしどうにか見た目は最低条件を達成したはず。

あとは結果を待つのみ……。


注1 ゴシック体:書体(フォント)の一種。線の太さが均一で、角ばったデザインが特徴。

注2 ビクトグラム:情報を視覚的に伝えるための簡潔な図や記号のこと。トイレや非常口の人形マークなどもこれにあたる。

 

次回更新は6月11日(水)、8時の予定です。

 

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