【前回の記事を読む】初心者向け「VRC睡眠をするためのギミック」を制作開始。ボタン・メニューバー・アイコンなどを説明書に反映
3 天才が爆発したチート作品「VRC睡眠システム」
VRC睡眠システム
作品施策
パッケージング
その説明書制作ですが、面白いというか、典型的な乖離が発生しました。
最初に自分が説明書のフォーマットを作成し、それに沿ってTKSPさんに記載してもらったあと、もう一度自分が内容を確認するという流れで進めていました。そこでTKSPさんから返ってきた文章ですが……内容の説明が必要な説明書になっていました。
…………説明書の意味なし!! (笑)
どういうことかというと、その説明書を読んだ自分が「この手順〇〇のこの項目・ボタンってどこにあるの……?」と質問しなければセットアップ画面に辿り着けなかったのです。
で、どの部分が典型的な乖離かというと、プログラマーは「これぐらいわかるだろう」と考え、ユーザーは「基礎中の基礎もわからない」という両者の意識や保有知識に差異が発生していた点です。
まさか自分がその典型例の当事者になるとは思っておらず、当時は大笑いしました。が、笑ってる場合ではなかったので、TKSPさんと相談しながら、めちゃくちゃ丁寧な説明書に仕上げていきました。もちろん出来上がった説明書は、開発メンバー以外の何人かに渡してスムーズに導入できるかをテストし、修正・仕上げていきました(b-2)。
中身が完成してきたら、今度は世の中に出すための準備をしなければいけません。作品の命名は、その第一歩にして最重要項目かと思います。
自分の意識したこと、それは「ひと目見て何なのか・何ができるか理解想像できる」「長すぎない」「これを必要とする想定ユーザーが、ネットで何と検索するか(ワード選び)」「発音した時にリズム感があるか」です。
では「VRC睡眠システム」の場合はどうか。
VRC=VRChatで使えるもの
睡眠=睡眠行為に関係あるもの
システム=3Dモデルではなくプログラム的なものである