4)[差別化製品を開発する手法](競合他社製品から大きく差別化した製品開発の事例)
私はB社に勤務し開発業務を推進、更に定年後は設計組織を指導し世の中に誇れる3件の大きな成果を創出しました。
1件はこの書籍のテーマである優れたDR体制構築と運用です。指導組織の設計品質を7年後には当初の 40分の1 に削減させた手法です。
私の7年に亘る組織の不良金額削減は、社内の他の設計組織にも改善手法が波及し、企業全体でも2002年度⇒2008年度の不良品総額が7.5億円⇒1.4億円と6.1億円 8割も削減されました。
ISO9001を導入した1993年からの10年間、認証機関は品質改善指導をせず、不良増大です。
残り2件は差別化製品を生み出した話です。
それは国で設定のJIS規格値にはこだわらず、開発品の本質を見極める姿勢が達成させたものです。規格は特定分野で市場に供給する商品の標準化を定めたものです。
それを絶対に守るべき基準と考えて開発を推進すると、自社製品に配慮すべき内容を見逃す事例が発生します。
(1).「車載用CD、DVD 製品の塵埃対策」(車塵埃仕様の10倍仕様を導入し市場不良を激減)
カーナビなどの製品は機能増大で ICの発熱も加速します。発熱に伴う車両火災発生は重大問題であり放熱対策が必要です。
放熱目的で外気を取込み 発熱部を通過させて冷却しますが、外気中の塵埃がメカの信号読取りレンズやDiscに付着すると、Disc面の信号を読み取れなくなり動作不良を発生させます。拭けないレンズ付き製品の塵埃仕様は厳しくすべきです。
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