点字とは、視覚に障害があるため、通常の文字を読み取ったり、書いたりすることができない人々のため考案された文字である。六つの点の組み合わせで、一つ一つかな文字に対応している。

板に点字用紙という、点字を書くために造られた紙を挟み、金属で造られた定規を板に置いて紙を挟む。定規には横に長方形のマスが三十二文字分、横二列に並んでいる。

マスにはそれぞれ縦三つの点が左右に打てるようになっている。このマスに、点筆と言う小さいキリのような物で穴を開けていく。これを外すと裏面は点が盛りあがり、決められた文字が、指先に触れて読む事ができる。

ご覧の器具を点字板と呼んでいたが、現在では点字器と呼ばれている。

おことわり

本書は完全なノンフィクションなので、不適切な表現が多々みられます。しかし時代背景及び表現を変えることによる文章への影響を鑑みあえてこの様な表現を用いたことをご了解ください。

写真を拡大 丸山家 関係図