【前回記事を読む】【句集】思い立ったが吉日、縛られるものなし。今まで作った俳句をリュックに詰め込んで「空飛んで 東京の春 歩きけり」

一 小樽築港駅付近にて

ウイングベイの向こうは日本海です。以前は石原裕次郎記念館があったマリーナや、新日本海フェリーなど国内外のさまざまな船が寄港する勝納埠頭があります。夏の海にはたくさんのヨットが見られ、夕暮れ時の海に船の灯が綺麗に見えるときもあります。夏には花火が揚がります。

平磯岬の高台には、昨年(令和五年)国の登録有形文化財(建造物)に登録された銀鱗荘が、一位の木の垣根から小樽市街と石狩湾を見下ろしています。

小鳥が鳴く木の下に俳人・高浜年尾(1900~1979)の句碑があります。高浜年尾は高浜虚子の長男で小樽高等商業学校(現・小樽商科大学)を卒業しました。小樽商科大学にも白樺の木のそばに年尾句碑があります。

小樽築港駅の手前には、国道五号線が東と西に延びていて、夕日が大きく映える日も見られます。我が家から駅まで、五号線沿いに歩き信号を渡り七、八分の距離です。そのわずかな時間に、近くの水産高校の登下校の生徒達に出会ったり、信号待ちの白バイ隊員の、背筋を伸ばした凛とした姿に見惚れたりと、いろいろな出会いがあります。また、この五号線沿いは風の気持ちの良い通りです。

下校する 女子と男子や 雪礫

   

我が家から見える景色はお気に入りです。

海と反対のベランダ側には、丘の家や小さな山が並んでいます。私が朝一番に見る景色です。

夜には、月がすぐ近くに見えるときもあります。

少し足を延ばすと、温泉街やダム湖も見られます。紅葉狩りのドライブもおすすめです。