俳句・短歌 句集 俳句 日常 2026.02.22 【句集】虹、夕焼け、そして向日葵。記憶と情景が紐づき色めく夏の日々。「夕虹の かすかな端を 見つけたり」他5句 青鈴 【第7回】 蒼 のり子 小樽の俳句でつづる四季の旅 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 小樽の街並み、四季折々の自然、日常のささやかな瞬間…五・七・五に込められた「小さな幸せ」。 五感を研ぎ澄ませて暮らすことで見えてきた景色や感情とは。「俳句は難しい」と感じている方にも手に取ってほしい、俳句にのせて綴った珠玉の句集。※本記事は、蒼 のり子氏の書籍『青鈴』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回記事を読む】【句集】小樽築港駅付近にて――俳句でつづる小樽の街並み。「凍返る 鈍色の波止 巡洋艦」他5句 一 小樽築港駅付近にて 夏の旅 誘ふかに飛ぶ バイク音 夏めくや 夕くれなゐに 向かふ帰路 夏めきて 黄色い花の 多きこと
小説 『天命愛憐[注目連載ピックアップ]』 【新連載】 せと つづみ 「慰謝料は、会社が提示した額の倍は要求した方がいい。」落雷事故にあって入院している最中に話しかけてきた男は… 空は鈍(にび)色の厚い雲に覆われていたが、わたしはその向こうに広がっているはずの、青く澄んだ空を思い浮かべていた。病院に入院してから二日が過ぎ、全身の痛みがかなり引いて、普通に歩けるようになったので、わたしは外に出てみることにした。一階の待合室を通るとき、隣国フルグナとまた戦争になるのではないか、と話している男の人たちの声が聞こえた。「政治体制や思想が全然ちがうんだから、どうにもならないよ……」…
小説 『人生を失い、それでも女は這い上がれるか』 【第9回】 杉山 成子 義母の家に娘を連れ込んだのが、不幸の始まりだった…母親役を奪われ、朝から晩まで世話をするようになってしまい… 【前回の記事を読む】副医院長の心を奪ったのは、美しい事務員だった…でも、そこに“燃えるような恋愛感情”はなく… 庭は、二つの家屋合わせた分の三倍近くあり、由香里たちの新居を建てようという話になった。副院長は「結婚して三、四年くらいは近くにマンションを借りてもいいんだよ。姑とその妹と同じ敷地内で一日過ごすのは君も疲れるだろう?」と聞いてきた。「えっ?」と由香里は驚いた。「私は専業主婦になると思って…