【前回の記事を読む】「夢の国」1回分の費用で、1ヶ月間も非日常を体験できる場所…しかも手に入れたものは現実世界に持ち帰り可能!? そう、そこは…

第2章

2-6.まずは現実逃避していい

「筋トレ……で今の嫌いな自分を忘れられる?」

 そう問われれば、イエスだ!

一時的ではあるが、筋トレに懸命に取り組んでいるとき、あなたは幸福になれる。

その現実逃避こそが、全てのスタート地点になる。

現実逃避のために私が最初にお勧めするのは、次のメニューである。

まず一例だがボディビルディング大会に向けた私のある1日、運動と食事の内容を紹介しよう。

朝 1時間の有酸素運動(縄跳び6000回)
夕方 2時間の筋トレ(もちろん狂ったように)
1日で5回の食事(玄米、ささみ、ブロッコリー)

あっという間に1日が過ぎ去っていく。

「引きこもり向けメニューですね」と聞かれれば、その通りと言うしかない。

「本当に仕事しているの?」この生活が健全か? 社会人として真っ当か?と問われれば、そうではないだろう。実際、いつかは止めなければいけない、と当時の私も自覚はしていた。

しかし! 上記の筋トレ生活をしていると、そんな不安に囚われる暇はなくなるのだ!

正確には、一時的に筋トレに逃避できてしまう。あの黒と黄と銀色の缶を飲むと、将来の不安がぼやけるように、だ。

筋トレと食事改善に真剣に取り組むと、アルコール同様に将来への不安はぼやける。いや、ぼやけるのではなく、遥か彼方へ消し飛ぶ。それは一時の酔いではない。

ある瞬間に、このままでいいのか? という思いが、頭をよぎることはある。しかし、そんな一瞬以外は、常にぼやけていられる。不安を直視しなくてもよくなる。

この生活を始めても、根本的な問題の解決にはならない。しかし、まずあなたに必要な第一歩は、不安を忘れることなのだ。