声
明るく 楽しく 清らかに
響く あの子の 歌声は
わたしに なにかを 伝えようとしている
澄みわたる あの子の 魂
が 凝縮されて つめ込まれて
人々の みずみずしさを 引き出すから
あの子は みんなに 愛をわける子
愛がわいてくる子 愛の子
その 愛の質量だけ まわりは 照らされ 救われる
あの子の 横顔から あふれだす無数の輝き
しあわせと 少しの闇を象った 輪郭に
背負いこんだ荷物の痛みさえ なかったことになる
世界の憂鬱に 眉をひそめる瞬間
あの子の 影が わたしを彩る
世界を染める あたたかく やわらかく 切なく どこまでも 無垢なままで
青い涙
あなたのこと わたしはやっぱりわからない
あなたのこと わたしはやっぱり特別なの
あなたが信じなくても
あなたが嫌っても
あなたがもう わたしを覚えていなくても
あなたに出会えた
それだけで嬉しかった
世界の成り立ちをあなたから教わった あの尊い日々
を そっと紐解く
するするするする こぼれてゆく記憶
流れてゆく時間
もう戻らない もう戻れない
あのときのふたりは 永遠にあらわれない
涙落ちるとき
青いわたしの 青い涙
もし あなたが目の前にあらわれたら
聴いてみたいことがある
どういう返事でも
青いわたしの 青い涙は 止められないけれど