六、昔の家事は重労働だった

当時はガスのない時代だった。

炊飯は、どこの家庭でも「かまど」に頼っていた。そのため各家庭には煙突が付いていた。

「かまど」でご飯やおかずを炊いた。火を起こすのが大変だった。

かまどに新聞紙を入れその上に割木を載せてマッチで火を点ける。

火吹き竹を使い、息を吹き込みながら火力を強め、割木を次々と放り込み火力を強めて煮炊きしていた。朝昼晩と、だいたい同じ時刻に炊くので、あちこちの家から煙がたなびき風向きによっては、夏は家にいても煙で目が痛くなり煙たく感じることもあった。