当尾の里を歩く 2018年11月5日(月)

当尾(とうの)の里は京都府の最南端、奈良との県境にあり、東大寺から約4.5キロメートルの距離で、京都というより奈良に近い。実際、私はJR奈良線の奈良駅で下車し、バスでここ浄瑠璃寺までやってきた。

浄瑠璃(じょうるり)寺

境内の東に三重塔(国宝)、池を挟んで西に阿弥陀堂(あみだどう)(国宝)が建つ。三重塔には秘仏薬師如来(やくしにょらい)を安置し、阿弥陀堂には9体の阿弥陀如来(あみだにょらい)(国宝)が祀られ、九く 体たい阿弥陀堂と呼ばれる。

薬師如来は東方浄瑠璃浄土(とうほうじょうるりじょうど)を司(つかさど)る仏で、阿弥陀如来は西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)の仏である。浄瑠璃寺の伽藍(がらん)には、薬師如来の加護(かご)のもと、阿弥陀如来が待つ極楽浄土への往生(おうじょう)を願う人々の思いが込められている。

  

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