【前回の記事を読む】多面・多臂・多足の恐ろしい形相…密教特有の仏である明王。それは講堂の仏像群の中で異彩を放つ。五木寛之は著書『百寺巡礼 第三巻 京都Ⅰ』(講談社文庫,2008年)で、〈人びとにいのちを与えて現世に送りだす浄瑠璃浄土と、死んだあとの魂を迎えいれる極楽浄土が、池をはさんで此岸(しがん)と彼岸(ひがん)として向きあっているのが、この浄瑠璃寺なのである〉と記す。平安時代後期、世の中には…
[連載]古寺を訪ねて
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【最終回】菅原 信夫
【京都 寺社・仏像巡り】浄瑠璃寺の九体阿弥陀仏:末法思想が広がった平安時代後期、人々は極楽往生を願って浄土信仰にすがり…
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第11回】菅原 信夫
多面・多臂・多足の恐ろしい形相…密教特有の仏である明王。それは講堂の仏像群の中で異彩を放つ。
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第10回】菅原 信夫
永観堂、三十三間堂…そして最後の目的地東寺。「そうだ京都へ行こう。」でも有名になった本尊阿弥陀如来が表すものとは?
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第9回】菅原 信夫
西明寺、高山寺…京都仏像巡り。牛若丸こと源義経が修行した地としても知られる鞍馬寺。非公開の本尊は…
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第8回】菅原 信夫
【京都仏像巡り】神護寺の国宝…どこかを睨むような怖い顔。「こんな威圧する薬師如来は見たことがない。」
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第7回】菅原 信夫
護摩を焚く炎が燃え上がり、僧侶の読経と太鼓の音が堂内に鳴り響くなか、蔵王権現の足元に正座。胸は高鳴り、目からは涙が…
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第6回】菅原 信夫
持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王が忿怒の形相で邪鬼を踏みつけて多宝塔を護り固める。
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第5回】菅原 信夫
私はどうしても派手な金箔の仏像より古びて金箔が剥げた仏像に有り難さを感じてしまう
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第4回】菅原 信夫
あの鑑真の寺、「唐招提寺」。仏を祀るよりも優先させた建物とは?
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第3回】菅原 信夫
青空の下、金堂、五重塔が並び、近代的な建物はなく、平安の昔そのままの風景があった
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第2回】菅原 信夫
杉の木立に包まれた室生寺。5つの仏像と存在感のある十二神将
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【新連載】菅原 信夫
~奈良、京都、高野山、鎌倉~ 仏像に魅せられ50寺超を巡る旅