西明寺は川音しか聞こえない静かな山寺である。本堂には釈迦如来(しゃかにょらい)、千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)、愛染明王が祀られている。本尊釈迦如来は運慶(うんけい)作と伝わる。運慶作と学者が認めているのは31体という。果たしてどうであろうか。山門西明寺を出て、さらに清滝川沿いを高山寺へ進む。高山寺は杉木立(すぎこだち)に囲まれた山寺である。表参道より入り、金堂、明恵上人御廟(みょうえし…
[連載]古寺を訪ねて
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第9回】菅原 信夫
西明寺、高山寺…京都仏像巡り。牛若丸こと源義経が修行した地としても知られる鞍馬寺。非公開の本尊は…
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第8回】菅原 信夫
【京都仏像巡り】神護寺の国宝…どこかを睨むような怖い顔。「こんな威圧する薬師如来は見たことがない。」
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第7回】菅原 信夫
護摩を焚く炎が燃え上がり、僧侶の読経と太鼓の音が堂内に鳴り響くなか、蔵王権現の足元に正座。胸は高鳴り、目からは涙が…
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第6回】菅原 信夫
持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王が忿怒の形相で邪鬼を踏みつけて多宝塔を護り固める。
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第5回】菅原 信夫
私はどうしても派手な金箔の仏像より古びて金箔が剥げた仏像に有り難さを感じてしまう
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第4回】菅原 信夫
あの鑑真の寺、「唐招提寺」。仏を祀るよりも優先させた建物とは?
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第3回】菅原 信夫
青空の下、金堂、五重塔が並び、近代的な建物はなく、平安の昔そのままの風景があった
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【第2回】菅原 信夫
杉の木立に包まれた室生寺。5つの仏像と存在感のある十二神将
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歴史・地理『古寺を訪ねて』【新連載】菅原 信夫
~奈良、京都、高野山、鎌倉~ 仏像に魅せられ50寺超を巡る旅