また、寝る直前まで、お菓子を食べたり、甘いジュースなど糖度の高いものを飲んだりすると、高血糖解消のために、慌ててたくさんのインスリンが放出され、急激に血糖値が下がります。

お酒をたくさん飲むと肝臓は、まず、お酒の処理をし、糖の処理はその次になるので血糖値が下がります。

すると、今度は血糖値を上げるためにアドレナリンが出ます。アドレナリンは筋肉の緊張や神経の興奮を引き起こし、歯ぎしりや食いしばりをすることになります。

アドレナリンの放出は不安定な睡眠や浅い睡眠につながり、歯ぎしりを促進することがあります。むし歯のところでもお話ししましたが、歯ぎしり食いしばりにも血糖コントロールが必要です。

歯ぎしり、食いしばりの多くは睡眠中に起こっていると書きましたが、起きているときにも食いしばりをしていることがあります。コーチなどのまわりの大人が、「ここは負けられない、歯を食いしばって頑張って突破しよう」と応援します。

でも一方で、「リラックスして頑張って」とか「リラックスして楽しんで」という応援もあります。

どっちが存分に力を発揮できるでしょうか?

メジャーリーガーはよくガムをかんでいます。オリンピック選手も競技の前に大きな雄叫びをあげたりします。食いしばっていてはガムは噛めないし、声も出せません。

食いしばると、身体に無駄な力が入ります。食いしばっていては、最高のパフォーマンスはできません。

食いしばっているとき、上下の奥歯は接触しています。舌が、下の歯列の中(低位舌といいます)にあると、上下の奥歯が接触します。舌が上顎にピッタリ接しているとき、上下の奥歯は接触しません。

つまり食いしばりはできません。自分の舌の位置がわからないという人は、舌の周りを見てみてください。フリルのように歯の型がついてないでしょうか? ついていると、低位舌の可能性大!です。

 

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