写真(図7)は私の口腔内です。①~⑫の歯は前歯(切歯と犬歯)で笑ったときに見える歯ですが、この中に1本だけ人工の歯があるのですが分かるでしょうか? 答えは②(右上側切歯)です。この歯は長い歴史をもっています。
10歳の頃、私は虫歯を放置して、この歯が抜髄(神経を取ること)されるという最初の過ちを犯しました。それが原因で歯が変色することになります。20歳の頃、歯の変色で再度根治(根の治療)され、歯の漂白をしたのが第二の過ちです。再度の治療で歯の強度が喪失することになります。
40歳の頃、根っこの先に膿ができ再治療を受けたのが第3の過ちです。その時、症状は治まったのですが、担当医は歯の破折に気づきませんでした。50 歳の頃、再度根っこの先に膿ができたので再治療を受けたのが第4の過ちです。難症例が原因で歯に穴をあけてしまう(穿孔)トラブルが発生したのです。52歳の頃、破折と穿孔を抱えたまま最終治療を行って今に至ります。
歯科医師は、その時々に歯にとって最善の治療をしようとベストを尽くしているのですが、再治療を繰り返し、歯の寿命を短くしているのです。
治療をしないのがベストですが、治療せざるを得ない場合は、再治療しない方略がベストなのでしょう。とはいえ、この歯は未だ健在で、私の寿命と同じように人生を全うするのかもしれません。それでは、お口の健康を守る方略を説明します。
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