歯周病細菌が出す毒素は血流にのって身体中をめぐり、身体中の細胞を傷つけて、お顔も身体も早く老けさせてしまいます。いつまでもシュッとした年齢不詳を目指すなら自分を大事にする自分ラブでいきましょう。

そのためには、糖のコントロール(痩せるための糖質制限ではありません)を行う、食べ物に気をつける、磨けないところや磨き残しなどに気をつけてお口の中のリセットのために定期的に歯科医院でメンテナンスを行う、ということが大事になってきます。

定期的にメンテナンスを行うためには、計画性が必要になります。計画性がある人は時間管理ができるということです。時間管理ができるということは、やるべきこと、それにかかる時間、方法がわかっているということ。

これは、自己管理ができることにつながります。自己管理は体重管理にもつながりますね。高い高いクリームも、マッサージも、エステも土台がしっかりあってこそ、ほしい効果を発揮してくれます。口腔内を管理することは、年齢不詳女子につながっていきます。

自覚がない歯ぎしり、食いしばり

診療していると、歯ぎしり、食いしばりの患者さんをたくさん見かけますが、睡眠中に起こっていることが多いので、あまり自覚症状がない人が多いようです。

また、これらが結構大変なことだという認識もあまりないようです。むし歯がなければ、というか、よっぽど歯が痛くなければ、歯科クリニックに行かない、という人がほとんどだと思います。

そのため、私が診ている以上に、歯ぎしり、食いしばりをしている人はもっと多いと考えます。歯ぎしり、食いしばりが行われているという状況証拠には、

・ 舌の縁に歯の跡がついている
・ 歯肉が下がってきた
・ 歯と歯茎の境目がえぐれてる
・ むし歯はなさそうなのに歯がしみる
・ 下の歯の舌側にボコボコしたものがある
・ 上顎の真ん中あたりにボコっとしたものがある
・ 起きたときに、顎が疲れている
・ 口の中の頬粘膜に一本ラインができている(クレンチングマーク)
・ 寝ても疲れが取れない
・ 歯茎の辺縁がロール状に厚くなっている(フェストゥーン)

などがあります。

歯ぎしり、食いしばりの何が大変なのか? わかりやすいところでは、歯にヒビが入りやすくなることが挙げられます。大きなヒビが入ると、歯が欠けたり、ひどいときには割れて抜歯になったりすることもあります。そのヒビからむし歯菌が歯の中に入ってしまうと、むし歯になってしまいます。

【前回の記事を読む】むし歯を進行させないために、そして新たにむし歯を作らないためにはむし歯の餌である糖を控える必要がある

 

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