五 お節介おばさん等(ら)の出番なし
W いよいよ、始まり始まり!!
M それじゃな、まずそのためにおいらに向かって「あんたいい年なのに、何で結婚しないのかね。相手がいないんなら、いつでも紹介してあげるわ」と言うてみなよ。
W 何です!! そんなことは容易いもんですよ。それじゃ言いますよ。「あんたいい年していて、どうして結婚しないのかね。早く結婚した方がいいと思うわよ。相手がいないとか? それならいつでも紹介してあげるから結婚しなさいよ。それともそんな気は全くないの」と、こんな調子かしらね。
M もうそれで十分だよ。だけど、その後相手方から何と言われるか知ってるかね。
W 何でなの? その人のことを思って親切に言ってあげたことだから、別に何か言われるような悪い話では全くないと思うけどね……。
M とんでもない!! それを聞いた相手の性格によっては、すかさず「セクハラ行為として訴えますからね」と、大事にする男も女もいるんだから、正に禁句の言葉となっているんだよ。今やこういう時代で、下半身のことだけではないだけに、普段親しい間柄であってもレッドカードを突き付けられるから、十分会話には気をつけた方がいいということよ。
W へえ!! そうなのね。確かに〝セクハラ〟は良くないから気をつけないといけないわね。ただ、良かれと思ってのことまでが〝セクハラ〟と取られたんでは悲しいことだし、他のハラスメントも含めて、いつもハラハラしていなければならないということかしらね。
M 全くなんだよ!! だから今は、昔のように知り合いで近所のお節介おじさんやおばさんが紹介してあげるなんてことはすっかりなくなってしまい、一部紹介業としての会社やインターネットのSNSとかいうものを通じて知り合うというパターンが多くなっている状況なんだけど、いかが思いますかなー。