《2019年7月〜2020年1月の年代別夜間頻尿の割合から季節変動をみた》

▼ 調査方法

次ページの図⑤.は、2019年7月〜2020年1月の調査をまとめたものです。当院の下部尿路症状を持つ治療中の患者さんについて、夜間回数を月ごとに調査しています。診察の時、月平均でだいたい何回かと聞いています。気象庁によれば、大阪の月平均気温は8月29.1℃で平年並み、1月は8.6℃で暖冬でした。平均湿度は7月がやや不快な 77%である他は、63〜72%の変動幅でした。

夜間回数の決め方は、0.5回ごとの聞き取りで厳密に調査した結果を、このグラフでは、0.5回以内を0回、1.5回以内(0.5<x≦1.5)を1回、2.5回以内(1.5<x≦2.5)を2回、3.5回以内(2.5<x≦3.5)を3回としました。

例えば、1回と2回が半々と答えた人は、1.5回として記録し、統計上1回とし、1回より2回が多いと答えた人は2回にしています。

  

▼対象

患者さんの通院間隔は、50%ほどが42日処方で治療(内服、内服+生活指導)中の人たちです。病名はほとんどが前立腺肥大症ですが、過活動膀胱症状も含んでおり、内服治療中の症状が安定している人がほとんどです。調査方法は来院時に対面聴取したり、1ヶ月間にわたる毎日の夜間排尿回数記録表(当院作成用紙)を提出してもらったものなどで記録しました。

  

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