そんな人に、うちの子もなってほしいと思っていました。お金がなければなれないこととは違います。素敵な人や部屋は、バランスのいいもの(実は本物)を見分け、本当に大切に思っているものを大事に活かしている人だと思うのです。
そんな人が、人生を豊かに過ごせるセンスのある人だと思うのです。子供たちにもそんな人生を選択してほしいと思います。
まわりの風景が、〇△□に見える時がありませんか?
夜のライトの光がみんな〝〇〟、まるく光って見えて、デザインの世界に見えたり、屋根がみんな〝△〟のカードのように見えたり、ビルの連なりがビルとは違ったアイスクリームのスティックアイスの〝□〟に見えたり、一人で「くすっ!」と笑っていたりします。
そんな時自分の世界で楽しんでいる私の時間なのです。実は私は、みんなもそんな風に友人たちも見えているのだと思っていましたが、実はそんな風に見えるのは、そう感じている私だけなのだということを知った時、「私って、もしかして変? 変わり者?」と不安になった頃がありました(笑)。
実際、子供たちは、身近にあるモノを面白く使ってみたり、色の組み合わせが斬新で、大人にはないイメージで組み合わせを考えてきたりします。
私自身のフィルターを通してのセンスではありますが、子供の考えるアイデアを楽しみにして子育てをしてきました。そんな子育てを、もしかしてみんな(親になった人)もしたいと思っているのかも、と思ったのが「アートで子育てしませんか?」ということなんです。
実は、それが今の保育園、レイの根っこの考え方なのです。〝アートで子育てしてみない?〟が今の保育園のはじまりです。しかし保育園は組織ですから、私の頭のイメージを保育に浸透させて活かすには、まだまだ別の問題が山積みでした。
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