八月二十六日(水) 晴、夕方小雨
陽化(ヤンファ)港を視察
十時三十分、韓国電力公社来訪団一行と陽化(ヤンファ)港を視察。先日の大雨で至るところが決壊しており、村人らが出て道の整備に追われていた。
陽化(ヤンファ)地区では家の垣根が完全に崩れているところが多く、崖崩れも見かけた。かなりの被害があったのは事実だ。港も全体が海水をかぶったらしい。
「天馬(チョンマ)山」と表示された船が停泊していたが、岸壁はかなり傷んでいた。案内してくれた施工企業団所長の話では、荷役設備としては五トンクレーンが一台あるのみで、しかも故障しており、技術者もいないので自分らが五〇トンクレーンを持ち込んで作業をやっているとのこと。
昔は漁港として使われていたというこの港は、何もかもが古くKEDO側が設置した事務所用コンテナがとてもすばらしい施設に見えてしまう。
未だ水田は冠水
一部報道では、七月下旬から八月中旬にかけての集中豪雨で北朝鮮国内に大きな被害があったと伝えられているが、琴湖(クムホ)、陽化(ヤンファ)地区を車から見た限り相当ひどかった様子(八月二十三日の豪雨によるものと思われる)が窺えた。
道は至るところで崩れており、未だ水田が冠水したままのところもあったし、土砂が流れて苗が埋まってしまっているところもあった。
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