《食事》
食べられるものは限られていて、白米と肉と魚、そして野菜はジャガイモとカボチャとサツマイモしか食べられませんでした。おかずは毎日、同じメーカーのレトルトのハンバーグやミートボールやカレー、そしてカップラーメンといった添加物の多い食品を好んで食べていました。
昔はレトルト食品に添加物が入っている物が圧倒的に多かったので、無添加のものは、ほぼなかったことも1つの要因でしょう。
野菜などがほぼ食べられなかったのは口の中でガリガリと音がすることが苦痛だったからです。また、冷えた食べ物が口の中に入ることも苦痛で、白米やおかずは必ず温めてからしか食べられませんでした。家族と食卓を囲んでも、野菜炒めが出たとしても肉しか食べられず、味噌汁も食べられない具は残していました。
親戚一同が集まって焼き肉をしても、私は白米と肉しか食べられません。威圧感たっぷりの美鈴湖のお母さんに野菜も食べるように促され、何度も叱られましたが私は嫌いなものは一切口にはしませんでした。嫌いな食べ物を口にすることは恐怖に近い感情がありました。
一方で、正月やお盆に母方のおばあちゃんが作る茶わん蒸しが大好物で、1日に8つも食べていました。1回に2つか3つ食べていた記憶があります。
私は駄菓子を大量に食べる癖がついていて、母やおばあちゃんから毎日300円~600円程度のお小遣いをもらってはお店屋さんへ行ってお菓子を買い食いしていたそうです。
《特徴・性格》
衝動性
私のかんしゃくを起こす性格は変わりませんでした。この頃、私は着せ替え人形に夢中になっていて、お小遣いをもらうとすぐに着せ替え人形を買いに店に走っていた記憶があります。
姉が言うには、私は自分のお金がなくなると姉にお金をねだっていたそうです。そして、姉はお金を持っていたら私に着せ替えを買い与え、姉にお金がなければ私は鬼の形相で連続パンチをしていたようです。
私のかんしゃくは姉と美鈴湖に向かっていました。その二人はいつも私のいない所で「妙子って何であんなに乱暴者なの?! 怖いよね!」と言っていたそうです。ADHDの典型的な症例として「のび太、ジャイアン症候群」という言葉がありますが、当時の私は、まるでジャイアンそのものだったような気がします。
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