精神疾患と薬について
精神疾患や発達障害の人の多くが、薬を処方されています。大きく分けると、以下のようになるのでしょうか。
①症状(病気)を改善するための薬
②精神の病気には睡眠が大切なため、睡眠を安定させる睡眠薬や睡眠導入剤
③副作用止めの薬
薬の量も多く、精神の薬はこわいイメージが強くて、せっかく薬を処方してもらっても、実際には飲んでいない人を、私は多く知っています。ちなみに私の副作用止めの薬は、一般でも売られている整腸剤です。
精神の薬を飲むと、身体の機能がはたらきにくくなるため、排便作用も鈍くなり便秘になることが多いです。そのために便秘の薬を飲む人が多いです。
また、腸内環境も整わなくなります。私はそのために整腸剤を飲んでいます。副作用止めといっても、このように整腸剤や便秘薬、吐き気止めや、薬に対しての胃の粘膜保護のための薬などが多いです。
もちろん他の副作用の場合もあります。①と②については、人によっては脳を破壊する、麻薬みたいなものを飲まされていると話す人や、そう紹介している本もたくさんあります。
確かに以前は、薬ばかり多くなるのに症状が悪くなっていったり、薬をどんどん増やして、何の薬が効いているのか、分からなくなることもあったようです。しかし近年、法律が変わり、睡眠薬は2種類までとか、精神薬も薬の種類によって上限が決められていて、たくさんの種類の薬が処方できなくなっています。
確かに薬によっては依存性があったり、脳に何らかの影響を与える可能性のある薬もあります。しかし副作用があるのは精神薬や睡眠薬に限ったことではありません。副作用よりも、薬を飲む人や身体にとって、良いとされるからこそ薬は処方されているのです。
がんの患者さんに副作用の強い抗がん剤やモルヒネを使って、文句を言う人は少ないです。それと同じなのです。よくお酒を飲まないと眠れないという人がいますが、お酒で眠るよりも睡眠薬の方がずっと身体や脳への負担は少ないといわれています。
また最近は、睡眠薬や精神薬も身体や脳にダメージの少ない、副作用の出にくいものが多く開発されています。確かに認知行動療法などで、薬に頼らない治療方法によって改善する人もいます。
西洋医学ではなく、漢方薬などの東洋医学の薬もあります。しかし病院にかかり、主治医から処方されているのならば、きちんと服用し、合わないのであれば主治医と相談しながら、自分の症状に合った、自分を楽にしてくれる薬を飲むことが大切だと思います。
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