咲きみつる花に抱かれほしいまま
 さへづる小鳥に聞き惚れてゐる

 

岸辺より枝かたむけてしらじらと
 水面に花の影はたゆたふ

 

花さそふ風に梢の桜花
 日も夜もあらず空に散りゆく