第一章 昭和時代、平成時代の思い出
日に日に恵比寿の街が様変わりしていく寂しさは幼少時代でありながら胸を締め付けられる思いでその工事風景を見ながら過ごしました。
大好きだった駄菓子屋さんも、行きつけだった魚市場も気が付けば閉店していました。
おしゃれな街へと変わり、建設が完了して開業したガーデンプレイス敷地内に大型CD・ビデオレンタル店ができたことで、私もあのレコード屋さんからレンタルショップへと足の向く先は変わりました。
24時間利用できるコンビニエンスストアも登場しました。近所に最初にできた「セブンイレブン」は7時~23時(夜の11時)まで営業するというのは画期的なことでした。そして深夜にも勤務する人が増え始めてくるそんな時代の到来です。
バブル絶頂期には今では労働基準法に抵触する長時間労働は当たり前の時代でした。
週休2日制度の「ゆとり時代」の少し前の時代の話。
土曜日は4時間授業で学校に行き、給食なしで帰れるので大好きでした。12時 30分頃に帰宅しては家で母親の作ったお昼ご飯を食べながらテレビを見て、ご飯を食べ終われば、近所の友達と遊ぶ。
「土曜日は、半ドンだから嬉しいよね」
それが当時の会話でした。
ファミコンが裕福な家庭中心に普及するようになり、外遊び半分、ファミコンを持っている子の家でファミコン遊び半分、そんな時代になり始めました。
「スーパーマリオブラザーズ」は画期的ゲームで私も欲しかったのですが、私の家ではファミコンは「勉強しなくなるから買わない!」の一点張りでファミコンは買ってもらえずに、いつも友達の家で友達のプレーを見るのが習慣になり、それはそれで楽しい時間でした。
世の中は次々と新しい家電商品が登場するようになります。
家電量販店には最新機能搭載の家電製品……眩しいほどのライトがそれら商品を照らし、私たち顧客を魅了しました。家電を購入するなら秋葉原。電気街にはよく母と行きました。
黒電話から留守番付き電話が普及し始めていた時期、早速購入。
テレビ番組を録画できる!? 画期的な家電製品に心動かされ、秋葉原電気街へ向かいこちらも購入しました。