第三章 「林住期」を知る

75歳からは黄金期・収穫期

後半生の人生を楽しむために必要なものは、「老後資金」です。

これまでの会社員時代に積み立てた「厚生年金」の毎月の受取金額を見た時にはショックでした。周りで既に受け取っている友人から聞いた金額は、自分勝手に計算していた金額とあまりにも差が大きかったからです。

年金の納付は、70歳まででしたが、それまでまじめに収めて生きた結果がこれか、と落胆したのは、私だけではないようですが。

そうは言っても仕方ありません。

私の年齢(昭和21年生)では、63歳からフルに年金がもらえる資格はありましたが、75 歳まで働いていたので、それまで留保しました。

これから年金を受け取る人たちが、年金という側面から老後への不安を持つのは当然かもしれません。

でも、1カ月おきに受け取る時には少しは悦びを感じることも事実です。

2020年からのパンデミックの影響で外出も制限されているため、お金を使う機会がありません。年寄り夫婦が使うお金はそれほど多くないようにも思います。必要経費(食費、ガス・水道費、税金など)と、毎月行くクリニックの医療費くらいが多額の出費で、後は欲しいとき求める書籍類位です。