絵本・漫画 エッセイ 旅 ヨーロッパ 2024.12.07 【スペイン旅行】ビルバオ、サン・セバスティアン、マドリード。―「旅の食卓」をスケッチした絵画集 写真を拡大 ハードルの高い椅子 写真を拡大 【前回の記事を読む】【スペイン・ビルバオ】美食の街ビルバオ。この季節にしか味わえない、翡翠色の涙豆。 【イチオシ記事】「リンパへの転移が見つかりました」手術後三カ月で再発。五年生存率は十パーセント。涙を抑えることができなかった… 【注目記事】店が潰れるという噂に足を運ぶと「抱いて」と柔らかい体が絡んできて…
エッセイ 『ある朝、突然手足が動かなくなった ギランバレー症候群闘病記[注目連載ピックアップ]』 【最終回】 市川 友子 殺し屋の看護師たちが私にのしかかっていた。とうとう腰の骨を折られて殺されると覚悟した。 幻覚と現実の交差注射器で毒を打たれそうになり、私は打たれまいと速い呼吸を繰り返していた。「落ち着いて、深呼吸して、ゆっくりと」看護師さんの顔が目の前に見えた。点滴の針を取り替えているところだ。それなのに殺人鬼扱いされたのでは、看護師さんもたまったものではない。私はラジオ局に助けを求めた。病院に監禁されている私と家族を助け出してくれと訴えた。しばらくすると大勢の人が病院を取り囲み、何人かが病院に侵…
小説 『薄紅色のいのちを抱いて』 【第14回】 野元 正 「初期の大腸がんです。これなら内視鏡下手術で取れそうですから、だいじょうぶですよ」重大事をさも簡単そうに主治医に告げられ… 【前回の記事を読む】大腸がんの再検査で内視鏡検査が始まり、時どき止まる医師の手に恐怖する。数十分の検査にとても長い時間が過ぎたように感じた夕子は桜の園に戻ると、冬桜の花に一礼して、枝だけの大紅しだれ桜の下に置かれた純白の椅子の覆いを取って座った。椅子は温かった。おそらく悠輔は先にここに来て、この椅子に座っていたのだろう。「お帰り、心配あらへん。夕子と話せるんは今日かぎりやで。桜ん園は任せたさかい…