絵本・漫画 エッセイ 旅 ヨーロッパ 2024.10.18 【スペイン・ビルバオ】美食の街ビルバオ。この季節にしか味わえない、翡翠色の涙豆。 旅の食卓 【第3回】 小手川 映子 ワインが並ぶ食卓を、絵具で彩る食卓へ この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 知らない風のにおい、心ときめく料理、不思議と陽気になる人付き合い。みずみずしいままスケッチブックに写された、旅の記憶と食をたどる絵画集。ひとつひとつの出会いが、食の喜びとともに紡がれる。※本記事は、小手川映子氏の書籍『旅の食卓』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 ワーグナーはお好き? 写真を拡大 黒いカンパニュラ 写真を拡大
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』 【第28回】 行久 彬 連日茹だるような暑さのなか夏祭りのボランティアで寄付集めに厄介な所へ回ることになり… 梅雨は漁師泣かせである。重いゴムのカッパを着て行う船上の作業が鬱陶しいのだ。その鬱陶しい梅雨が明け、志摩地方も一気に喧しく蝉が鳴く夏を迎えた。志摩市港町の小学校も夏休みに入り、男の子も女の子も子供たちは雨の日以外は毎日近くの浜辺に泳ぎに出て漁師以上の日焼けした顔になった。港町では、毎年八月初めの土曜と日曜の二日間を掛けて夏祭りが催される。この夏祭りの二日間は、漁師たちも漁を休み、港町は町中が祭り…