絵本・漫画 エッセイ 旅 ヨーロッパ 2024.10.18 【スペイン・ビルバオ】美食の街ビルバオ。この季節にしか味わえない、翡翠色の涙豆。 旅の食卓 【第3回】 小手川 映子 ワインが並ぶ食卓を、絵具で彩る食卓へ この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 知らない風のにおい、心ときめく料理、不思議と陽気になる人付き合い。みずみずしいままスケッチブックに写された、旅の記憶と食をたどる絵画集。ひとつひとつの出会いが、食の喜びとともに紡がれる。※本記事は、小手川映子氏の書籍『旅の食卓』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 ワーグナーはお好き? 写真を拡大 黒いカンパニュラ 写真を拡大
エッセイ 『朝陽を待ちわびて』 【第7回】 桜木 光一 「いてくれれば、それだけでいい。いつか一緒にお家に帰ろう」叶わないかも……心の中のつぶやきに涙が流れた 昨夜から痛みとしびれの抑制の薬を強めに処方して頂き、夜中は3時間の睡眠を確保させてあげた。痛みの根源が脊髄か骨盤なのか、判断はまだできないと医師から説明を受けた。痛みの沈静化ができれば、布団の上で座る訓練をさせることができるかもしれない。一縷の望みは簡単には叶わなかった。昨夜20時30分、妻は頭部激痛と高熱に襲われ白目をむいた。声も男性のように太くなり、ベッドに爪を立てひっかいた。まるでオカルト…
小説 『心ふたつ』 【第2回】 高田 知明 帰省の旅に喧嘩をする両親。都会育ちの母にとって、汲み取り式の便所や田舎のしきたりは耐えられるものではなく... 今夜は俺の婚礼。だが、今朝まで俺は、まさかこんなことになるとは想像すらしていなかったし、未だに俺の妻になる相手が誰なのかさえ知らないのだ。こんな風にして自分の生涯の伴侶が決まるということに、全く実感が沸かない。ここまでは、爺ちゃんから事前に聞かされていた話とほぼ符合する内容が繰り広げられている。だが、ここから先については成り行き任せということで、爺ちゃんの話にはなかった。俺はすごく不安なのだが、…