日常生活のなかで折々にことわざが頭をよぎっていた。ことわざに深くうなずくことが多々あった。また「情けは人のためならず」など、一部誤解されていることわざがあると聞いた。正しく伝わってほしいと思う。

あちこちに首を突っ込んでいると、日々面白いことを体験する。このエピソードをどうしても書きたいと思うと、これに合うことわざはないかと調べた。

「死 功績 ことわざ」と検索して「死して後已む」や、「見る 楽しい ことわざ」と入力して「見るは法楽」「目の正月」、「おせっかい 世話 役立つ ことわざ」で「我が物食うて主の力持ち」というそれまで知らなかった新しいことわざに出合った。このエッセイを綴りながら私自身が学んでもいる。

100を超えた2023年12月分までのなかから75を選んでこの一冊にした。会社生活の最後数年から定年退職後3年余りの記述になる。

介護体験や母との別れやコロナ禍の記述も含まれる。1から39までは、『思いつくまま 愛しさと懐かしさと感謝にあふれる人生』(幻冬舎メディアコンサルティング発行電子書籍2020年)にも収録している。

この本にまとめるにあたり、ことわざの意味やエッセイを書いた年月を記したり表記を統一したりと加筆修正した。

多趣味で、たぶん人の何倍も人生を楽しんでいる私の、日常生活で感じたことや思いや得難い体験を綴っている。

「そうそう、こんなことある」「うんうん、そうだよね」と共感してくださったり、「へぇー、それ知らなかった」「新しい世界が見えた」と発見してくださったり、「私も挑戦してみようかな」「一歩踏み出してみるか」と奮起してくだされば……と願っている。