労働内容は契約なので、決められた業務をすることが前提となります。しかし飲食店やコンビニなどでは店長一人が社員であと全員が非正規社員、ほぼアルバイトやパートで回しているところも少なくなく、補完的でも決められた業務でもない実態もあります。

今回労働法の改正でも問題となったのは(平成25年4月改正労働契約法施行)、契約社員です。1年更新3年で雇い止めが多かったのですが、5年を超えて反復更新される場合は労働者から無期労働契約の申し出ができるようになりました。

やっと改正されたかという感もありますが、注意しなければならない点として給与面では契約社員のまま正社員になるという事態もままあることです。会社の正面玄関から新人社員としてリセット、採用になるということでもないということです。

福利厚生面では改善されたとしても給与や昇進面などにはあまり関係がないことが多いです。申し訳ない言い方ですが、下級社員の固定化です。

官公庁の臨時雇用や大企業のパートナー社員と呼ばれる準社員もそのままです。また会社によっては、契約社員、準社員から正社員にする時に新人採用並みの試験をしたり条件を課したりするところがあります。

何年もこの仕事をしてきたのになぜ新人と同じく評価されなければならないのか屈辱と理不尽を感じます。単に運とタイミングのせいで、能力はさほど変わらない、まして自分より劣る正社員を見ていると腹も立つ。労働に病むことになります。

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