働くことはこのような時代的な変化に翻弄され変化しています。当然ながら個々人の働き方にも変化が及びますが、意識はなかなか高度経済成長のよかった時からあまり変わっていないのかもしれません。

しかし確実に時代は変わり、また新しい時代になろうとしています。どう働いたらよいのかは、今なおどう生きたらよいのかとイコールですが、これからの課題となるでしょう。

労働形態の二分化

周りを見ると、働いている人の様子が変わってきた、人や立場が分かれてきたのではないかという感覚は強くなっていると思います。目立つのは正規労働者と非正規労働者の存在です。労働の分化と言うことができます。

高度経済成長までパートやアルバイトは主に主婦や学生が扶養範囲内で行うものでしたが、バブル崩壊後は正社員になれなかった若者も従事するようになりました。

正社員以外は非正規労働者と呼ばれ、パート、アルバイト、派遣社員、契約社員などです。お給料は派遣社員や契約社員は月給が多いですが、あとは時給です。概ね正社員よりも低いですが、派遣社員で手取り自体は正社員より多くなる場合もたまにあります。

しかし社会的保障や福利厚生はほぼ該当せず、有期間雇用(就労期間が予め決められている)で、立場としては不安定です。

派遣社員は派遣元の会社の正社員ということもありますが、実際の派遣先の職場では不安定な存在です。流動的な雇用で、派遣先は経費がきびしくなったら契約解除するなど雇用の安全弁的な意味合いもあります。