第三章 ぽんこつ放浪記
6.DVとは何なのか:DV原型の末路~父と母・夫婦に下された裁き
またある日バッタリ
「グラム600円のお肉事件」。
長男は、帰国後のコロナ禍のある日、父親に面会し、お土産にお肉と芯まで食べられるパインをもらって帰ってきた。お肉に罪はないからいただいたが、ジューシーすぎて腹を下した。
グラム600円以上のお肉だって。そういうもの食べているのか。こちとら育ち盛りの男子二人がいるからグラム1円でも安いお肉を探して買っているのに。
しかも、「それより高いステーキとかも2キロ以上も買っていたよ。これから彼女さんとキャンプに行くって、聞いてもいないのに教えてきた」らしい。その情報いる?
そして、またまた、なんと、家の近くにできた小さいスーパーで、別れた夫に再会した。
コロナでお互いマスク姿で、わからなかった。そのスーパーは家から徒歩一分。このところ寝込んでばかりだったから今夜はちゃんと夕食を作ろうと買い物に行った。
そのタイミングで「あの駅前衝撃場面」から三年後、こんな至近距離で会う?
マスクに感謝した。実は、もと夫とはその時は同定できなかった。でも、このコロナ禍で何度も見てくる変なおじさん、それとも知り合いだった? 買い物から戻って「もしかしてもと夫?」と思った。
その夜、長男のLINEに「多分、お母さんにスーパーで会った。マスクでわからなかったから挨拶できなくて悪かったと伝えてくれ」という連絡。げぼ~やっぱりそうだった。
本当にわからなかった。それより、なぜいまだに近くに住んでいる? さらに、私たちの家が見えるスーパーになぜわざわざ来る? わからない。
そして思った、こういうモラルハラスメントは続くのか、どこまでも。私はこの後、二週間寝込み、子どもたちが心配していた。