*設置の意味や目的が理解されていないとただの“お飾り”になってしまう。

*職場で部外者のような扱いを感じる。手話の話題がなされていても、内容を説明されることも意見を求められることもない。正規でない人には教えられない、説明できないというような雰囲気がある。

*聴覚障害者の中には未だに地元での活動がないと通訳者として認めないという考えが根深い。資格があればどこでも対応できることを全国的に広めてほしい。

⑧設置制度の周知

*設置を知らない方々も多いので、もっと利用できることを知らせてほしい。

*利用者は決まった人だけだ。世間話だけでもいいので気軽に来庁できることを周知できたら良い。

*手話通訳設置、案内提示がないため、聴覚障害者に戸惑いが見られる。

*ハローワークや病院、公共施設など、設置がいるならそれをもっと周知しないと、せっかくの制度がもったいない。ろう者もそれを知らずにいるなら悔しい。

*手話通訳者の設置は増えているが、地域によってはろう者の利用がほとんどないところもあると聞く。ろう協からのPR、利用呼びかけを積極的にお願いしたい。

*意思疎通支援事業の周知・理解は広まりつつあるが、設置事業に対する理解等が不十分。

*正職の設置通訳者に期待する潜在的ニーズとして、その地域の手話通訳需要の「掘り起こし」を挙げる。今でも地域のすべての聴覚障害者に制度が十分に届いてはいない。

【前回の記事を読む】【コンテスト大賞特集】「設置通訳者」の複数設置は増加傾向に。手話通訳業務という専門職にふさわしい雇用条件や身分保障などが大きな課題

次回更新は6月21日(金)、10時の予定です。

 

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