健康や生活を脅かす夜間頻尿とどう向き合うか

3.老後の常識! 日常生活を自己管理

70代からは病気の矢が多く降りかかって病院通いも多くなる可能性があり、戦国時代の様相で生き残りをはかって早期発見の盾を持っていなければなりません。

矢に当たらなければラッキーです。病気入院や手術などの大病をきっかけに徐々に体が細くなってくるのが一般的ですが、85歳を超えても元気な人は体格、筋肉量を維持し、脚腰のしっかりした人をよく見かけます。

そういう人の中には、交流と生活リズムがあり、生活にルーチンワークを持ち、夜間回数がやはり0〜1回の人がかなりおられます。

聞けば、農業、畑仕事、仕事、趣味などがあり、規則性のある生活が続けられているとのことです。図書館通い、施設通いなど、何でも通うことで生活にリズムがつけられます。

こうしたルーチンワークのある生活があれば、病気の盾となって歳を重ねられるし、夜間排尿回数を減らし続けられることになります。

それまでに活動のルーチンワークができていれば問題ないのですが、できていない人は、老化の進行を防ぐには早くて退職前、遅くとも70歳代前半の他病が無いうちから、自立を長引かせるための健康作り体力作りが必要です。

生きている目的が無いとぼやいて自己管理意欲を持とうとしない人も、自立生活が続けられなくなってもいいのかというと続けたいと言います。そんなものです。

▼ 自己管理の必要性

楽に流れず、老骨にムチをうって身体を動かし、人の意見も取り入れる柔軟性を持って自己管理をすることが、健康で長生きする秘訣なのかも知れません。

しかし、85歳以上になると、努力するための家族や社会のサポートが必要かも知れません。独居でも家族のサポートを受ける患者さんでうまくいっている例はよく聞きますが、無ければ生活意欲に左右されるでしょう。

いろいろな方がいろいろな対処でいろいろな人生があり、行き先が決まっていきました。診察室から見える光景です。