1 外資系でよく見かける社員
日本の会社で働きにくい人、外資系で評価される人
このような人たちは外資系ではあまり評価されません。そのもっとも大きな理由は、計画を最終的に決定するのはマネジメントであり、そのマネジメントの上層部には外国人が多くいるからです。
つまり日本人であればなるほどと思うような状況や推測であっても、ゼロベースで一つずつ詰めていくと、結論が違ってくる場合があるのです。
ですから、日本人的な発想で短絡的な判断をし、それを外国人マネジメントにそのまま伝えると、彼らからは消極的で後ろ向きと見られてしまう危険性があります。
大事なことは、何か重要な判断をする場合には、まず過去の経験をもう一度よく整理し、新たな状況に対してもそれが適用できるか検討し、その計画を達成できる可能性がもし低いと考えたのであれば、その理由や背景を一つずつ筋道を立てて説明できるのか、外国人マネジメントが理解できるのか、もう一度よく考えてみることです。
そうすると、意外なことに無理だと思っていた計画がそうではないように見えてくることがあります。
外国人のマネジメントが求めているのは、日本人だけの間ならわかるような理由ではなく、外国人である彼らが理解できる理由や推測です。
これを別の言葉で表現すると、建設的な態度や考え方と理由づけ、そしてそのわかりやすい説明です。
外資系で評価される人は、そういうことができる社員や日本人マネジメントです。
英語「は」できる人、英語「も」できると思っている人
外資系の外国人マネジメントは、社内社外を問わずいろいろなことを知ろうと努めていますが、彼らにとって大きな落とし穴があります。
それは、日本人社員から見て、あの人は英語「は」できるのだが、すなわちあの人は仕事はもう一つだがという社員が、外国人マネジメントから見ると非常に有能な社員に見えてしまうことがあることです。これは特に日本に赴任して間もない外国人マネジメントにありがちなことです。