④日常生活での運動
駅でエスカレーターに人が集中し、階段がガラガラになっています。
スポーツジムにお金を払って運動しに行くより、毎日エレベーターやエスカレーターを使わず階段を上り下りするほうが断然効果的です。
私は3階程度なら必ず階段を使います。
これは私の考え方の一つですが、国が国民の健康のために用意してくれた階段を使わないのは、損だと思います。
私が尊敬する先生が「人は座り続けると3・7年分の寿命が縮まる!」と講演しておりました。それを聞いてから、私は看護師さんから呼ばれたらすぐに走って行きます。診察の空き時間には、椅子に座りながら腹筋やスクワットもしちゃいます。
要は、心がけです。
忙しいから運動ができない! というのは言い訳です。
少しの努力で、自分の健康は守られます。私のこの筋肉は、日々の努力の証です。
2 食事
一般的には1日3食、たんぱく質15%、脂肪25%、炭水化物60%程度、さらにビタミン、ミネラルを適量にバランス良く摂取するように推奨されています。
しかし我々食料難時代の世代は、「三つ子の魂百まで」で、現代の豊富な食料をバランス良く、しかも適量摂取することは至難の業となっています。どうしても、高齢者に必要な筋肉の材料となるたんぱく質が不足しがちになり、脂肪、炭水化物は取り過ぎとなる場合が多いのです。そこで、私の食事摂取についてお示ししますので参考にしてみてください。
もちろん、人は千差万別なので、個々人に合った方法を各自悟ることがもっとも大切だと思います。
①食事量
私も20歳頃の若い時は、代謝も運動量も多いので3人前食べても一向に太りませんでした。しかし50歳を超えた頃、ちょっと美味しいからと食べ過ぎると、すぐ太るようになりました。もちろん個人差もありますが、私は50歳過ぎたら腹八分目、60歳過ぎたら腹七分目、70歳過ぎてからは腹五分目にしています。
毎日裸で体重計に乗るのも日課です。とりあえず、体重を目安に太り過ぎないようにかっこいいスタイルを楽しみましょう。体形維持が一番の若さの秘訣です。
少し体重が増えていたら、次の日には必ず戻るように、食事量を減らすように調整しています。それより何より、私が太っていては患者さんに説得力がありません。
私がお手本にならなくては! と思って努力しています。
実は、この本の表紙は、私の名刺の裏面でもあります。
頑張れない! と言う患者さんには、私のこの名刺(この身体)を渡して、頑張って! と励ましています。意外に効果抜群です(笑)。