【前回の記事を読む】正反対のものをまとめた不可思議な「法文学部」はなぜ存在する?
庶民目線で庶民史観というようなものを語ってみようじゃないか
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人生において、「好き」とか「愛してる」はスゴイこと、素晴らしいこと、何物にも代えがたいことに違いない。
幼少期、初恋を知る少年少女期を経て、沢山の好きや愛してると少々の嫌いを経験しながら、50、60、70歳代への階段を上がることになる。愛も恋も人生模様も、絵にも歌にも小説にもなる。豪奢・贅沢も人生の華であろう。しかし人生80年、もっとスゴイことがあるのではないだろうか?
親から独立した後死ぬまで、飢えることなく生きることは、もっとスゴク素晴らしいことなのではないか。
人生の目的は生きること、と言い切った銀座のママさんがおられた。その方は、生きる価値や、意味など、シャラくさいことは一切おっしゃらなかった。
40代でこの名言を知った私は、芸術だ何だと言いながら、秘かにこの言葉を頭のなかで育んできた。座右の銘でもあったのである。80歳を前にして、このことを痛いほど思い知らされる。ホモサピエンスの多くは、このタワイナイ平凡をずっと生き抜いてきたのである。
息子よ娘よ、そして若者たちよ。日常の平凡の奥行のスゴサに思いを巡らしてくれ。気付いてくれ。食って生活して一生を終えるのは、ホントに容易くないぞ。
それこそが、何事にもまして素晴らしいことなのだ。