観音開きの冷蔵庫

両開きの冷蔵庫なんて今や珍しくはない。しかし、我が家は容量のあまり大きくない片開きの冷蔵庫を使い続けてきた。私は物持ちの良い方で、長いものでは22年くらい使ったものもある。しかし、最近二つの異なる生協で食料品を購入するようになったのだが、それも同じ日に戸配してくれるという有り難くない巡り合わせなのだ。

生協の食料品というと冷凍物が多い。しかも、2カ所から一週間分の冷凍食品が同じ日に届く。結果、冷凍庫に保管することが出来ずにそのまま解凍、翌日及び翌々日に調理して食べるということになる。これはいけない、あまりにも不便ということで、もう少し冷凍庫の容量が大きい冷蔵庫に買い換えることにした。

品選びの条件として、庫内の容積の割に外側の体積が小さい物とした。幅が大きくなるとガスコンロの前で作業がしにくくなる。奥行きが大きくなると、今アイランドとして使っているテーブルが使いづらくなる。業者さんがあれやこれや調べてくれた結果、庫内の容積の割に外側の体積が小さいのは日立製だった。

ここでちょっと打ち明け話をすると、我が家は少々変わっていて、多くの家電製品を家のリフォーム会社に発注するのだ。4Kテレビも、除湿機も、洗濯機も、エアコンもだ。更に、ビルトインのガスコンロ、ガス給湯器、浴室のガス暖房乾燥機、これら全て同じ業者から購入する。費用も量販店とほぼほぼ変わりないし、量販店では望めないサービスを受けられるからだ。

冷蔵庫を納入した時も3人がかりで先の冷蔵庫を運び出し、その後の壁の汚れや床の汚れを綺麗に拭き取ってくれた。綺麗になった所へ新しい冷蔵庫を狂いの無いように水準器まで使って設置するというご丁寧さである。

その他、家の困り事は何でもこの業者に相談する。蜂の巣が見つかったと言えば、何とか彼らの力で除去してくれるのだ。しかも無料で。野良猫が庭で糞をしてかなわないと言えば、『猫バスター』なるものを取り寄せてくれて、実費で設置してくれると言う具合だ。

話はそれたが、冷蔵庫を540Lのものに買い換えたお陰で、冷凍食品はすんなり収納できるようになった。これは有り難いことなのだが、観音開きのドアポケットが使いにくい。まだ慣れないからだろうか。ワンドアに比べると、明らかにボトル類やスパイス類に対する収納力が落ちるように思う。大きな冷蔵庫でもワンドアタイプもあるにはあるが、奥行きが大きすぎるので、これは選べなかった。

また、氷専用の引き出しが付いているので、とても便利だ。ドアの前面がクリスタルミラー仕様になっているので美しいが、マグネットを使えないので不便なところもある。

今頃こんなことを言っているようでは、「遅いなぁ」と言われそうだが。