俳句・短歌 四季 2022.08.18 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第116回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 女学生胸部きょうぶの様に愛しくも 理想を映し咲いた紫陽花 桃色やオレンジ色の木々の花 空中都市が咲いている様 テーブルに雀舞い降り並び合い 風雅に食べる昼食の時
小説 『浜椿の咲く町[注目連載ピックアップ]』 【第15回】 行久 彬 荒天で漁船がひっくり返り、夫を亡くしたシングルマザー。食べ盛りの息子のために昼は水産工員、夜はホステスとして… 【前回の記事を読む】「すぐに来て」病院からの電話――入院3カ月で意識が混濁し始めた母…覚悟はしていたが、車を飛ばして駆けつけると…花屋で揃えた供花と線香を携えて墓に詣でた命日は最初の三年だけだった。悲しみが癒え、寂しさにも慣れてくると命日への義務感も薄れ、何も墓までわざわざ行く必要は無い、その日どこかで手を合わせればよいと思うようになり、数年ほど前から晴れれば墓へ詣でるよりこの岬に夕陽を眺めに来…
小説 『信長様と猿』 【第13回】 ヤマダ ハジメ 軍議の最中、信長直々に意見を仰がれたにもかかわらず、誰も声を発さず静まり返っている。すると下座から… 「巨石や石は大半小牧周辺の岩と思うがよく集めたのものよ! 全て穴太衆の手柄であるか?」「ようやってくれた、そのもの達を今後もこの尾張から美濃の地に住まわせ、仕事毎にたくさん、褒美を取らせよ。その話を聞いて益々穴太衆も帥も気に入ったぞ。よう働いてくれておる」「ありがたいお言葉。かたじけなくございます。益々お役に立てるよう励みます」「穴太衆、帥の分も含めて、黄金を佐久間に申せ。穴太衆の対価を決して惜…