強風に柳と葦が揺れ動き夕陽に蜻蛉照らされて舞う
不如帰朝の窓辺で鳴いて言う理想の夢が叶うといいね
積乱の綿雲浮かぶ夏風情そよ風熱く木の葉揺らめく
※本記事は、2015年12月刊行の書籍『歌集 漣の夢』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 漣の夢【第117回】
中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。
強風に柳と葦が揺れ動き夕陽に蜻蛉照らされて舞う
不如帰朝の窓辺で鳴いて言う理想の夢が叶うといいね
積乱の綿雲浮かぶ夏風情そよ風熱く木の葉揺らめく