俳句・短歌 四季 2022.06.18 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第111回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 野鳥見る緑化環境夕方に中空ちゅうくうを舞う蝙蝠こうもりに会う 桃色の花を見た後あとビール飲み桃源郷とうげんきょうの心地ここち味わう 文化課の太極拳に参加して指導教師の極美きょくびに見蕩みとれ
小説 『東京フェイクLove♡』 【第21回】 川田 レイ 「個人でお金を払うので、また会えませんか?」…返事を待つ。深夜になって、短く悲しいLINEが届いた。 【前回の記事を読む】まさか私がNG客にされるなんて…毎日何かしらLINEを送ってみるが、前みたいに返信は来なくなった。自宅マンションの仕事用の部屋で眼鏡をかけた流星が醒めた目でパソコンの画面を眺めている。その画面には、真由子が最近1ヶ月流星の個人掲示板に書き込みした通知がずらりと並んでいた。真由子が6月初めに掲示板書き込みを告白した後、真由子に不信感を抱いた流星は、知り合いの業者に頼んで、真由子…
小説 『標本室の男[注目連載ピックアップ]』 【第2回】 均埜 権兵衛 奇妙なまでに真面目だった恩師が…。使用禁止の通路を見て、口を開いた——「そうだ、こちらから行きましょう」。 【前回の記事を読む】恩師に「会おう」と言われ、20年振りに母校へ——挨拶もそこそこに、なぜか“試験室”の方へ進んでいくような…[一]「もう少し歩きましょうか?」「ええ、そうですね、そうしましょう」そう応えたものの、それは多分にこの老教諭のためだった。この人は昔の教え子とこうしてみたかったのに相違ない。そうすることで自身が老い、退職の歳を迎えたのだと納得出来るのだろう。渋谷医師はまだ青年といっても…